今更ながら。嗜癖。後記。
わたしの嗜癖は、たったひとつ。
じぶんの心から愛するものを、
真っ直ぐに追いかけることだった。
それは、はたから見て美しくもあるし、私自身からすれば
苦しくもあった。そのくらい一生懸命だった。4年間どんな時も。
感想として『いい意味で狂気を感じた』といわれるのも
われながら納得できる。
それらを凝縮してブックにまとめたのが「shiheki」だった。
匿名の感想に
『過去を残して思い出すのは、ステキなのか、弱いのか』とあった。
その答えはそれぞれだと思うのだが、そんな問いかけをレスポンスとして
受け取れただけでも、写真展をさせてもらった意味があったなとおもう。
「shiheki」をみて、気分を害した人もいるかもしれない。
ここを見てる気がするから書きますが、ごめんなさい。
「区切り」の意味でも、どうしても出したかったものなのです。
ずっと、OM2と被写体に頼りきった撮影をしてきたけど、
今後は新しいカメラに触れていきたい。失敗しながら
新しい可能性を切り拓きたい。
撮りたいものを撮る。
大切な人の記憶を記録にかえる、
というじぶんの写真の軸はブレないだろうと思う。